数学

 看護学校の入試では、数学は高校の数学ⅠAまでの内容が出題される傾向にあります。

 具体的には、(1)数と式の計算、(2)関数、(3)図形、(4)場合の数と確率、この4つが主な出題範囲と考えて良いでしょう。

 (1)数と式の計算については、平方根や乗数、絶対値を含めた数値計算と、それらを含めた方程式が出題されます。また式の展開や因数分解なども出題されています。特に、文字がからんだ計算や方程式に苦手意識を持つ方も多いでしょうが、基本的には数のときと同じ処理を行うだけ、という意識で臨むことが大切です。

 (2)関数については、一次関数と二次関数から出題されます。文章題形式で出るか、グラフの問題が出るかの2つが主な傾向です。文章でもグラフでも、それを数式化出来るかどうかが関数の本質でありポイントです。関数の式、そしてグラフがどういった意味合いを持つのかということからしっかり考えておくことが重要です。

 (3)図形は、幾何を出題するところは少なく、主に三角関数です。具体的には、正弦定理と余弦定理を中心に、三角比の値と公式をしっかり覚えてあてはめられるかが問われます。ここは公式も紛らわしいものが多いので、しっかりと覚えておきましょう。この分野は公式が覚えられれば問題はある程度パターン化出来ます。

 (4)場合の数と確率は、具体的事象に則した場合の数や確率が多く出題されています。いかに効率よく漏れなく場合の数を数えられるかが鍵ですので、繰り返しの練習が必要です。

 どの問題も、いわゆる難問や奇問は出題されず、教科書レベルの標準的な問題を中心に出題されています。従って、標準的な問題をミス無く正確に解答できるかどうかがポイントです。

 当塾では、ただ公式を暗記して利用するのではなく、公式の本質と意味を考えることで、広く応用できる力と論理的思考力を鍛える指導を提供します。「双方向授業」を重視して行いますので、受動的に公式や1つの問題の解法を写してただ覚えようとするのではなく、積極的な姿勢で常に考えながらの授業参加を期待しています。